UK生活備忘録

ロンドンに住んでる間の備忘録。ヨーロッパを旅行します。ロンドンのインスタ映え写真スポットを紹介。

【無料でミュージカル観覧】 コロナ(COVID-19)と戦う人へのチャリティー:イギリス編

ロンドンではロックダウン期間が延長され、まだまだ家で過ごす日々が続きそうです。前の記事では毎日同じ日を繰り返しているみたい…なんて話をしましたが、そんなみんなのうっぷんを晴らしつつ困っている人に募金をしよう!という動きが増えてきています。そんな取り組みのいくつかを紹介したいと思います。
物資(マスクやカッパなど)の支援などは日本でも増えてきていると聞きましたが、日本って海外に比べると募金文化がまだまだ発展途上なのではないでしょうか。宗教的な違いもあると思いますが、みんながハッピーになれるこんな募金はどうだろう?というアイディアになればうれしいです。

キャプテン・トム・ムーアの100歳チャレンジが話題!

最近イギリスBBCでもっぱら話題なのはキャプテン・トム・ムーア(Captain Tom Moore)の取り組みです。

もともとは今月末に100歳になるキャプテン・トムが、NHS*への寄付金を募るため、誕生日までの間に歩行器を使って自宅の庭、約25メートルを百回歩く!というチャレンジでした。SNSで話題になったこの取り組みはニュースでも取り上げられ、みんながキャプテン・トムの取り組みに賛同。王室のウィリアム王子も募金に参加したことを認めました。

注釈 NHS: イギリスの国民保健サービス、医療機関の総称みたいなかんじで、コロナで一番がんばっている組織です。ボリス首相がご自身の退院後ありがとうメッセージを送っていたことでご存知の方もいるかも。

歩くのになぜ募金?と思われる方も多いとおもいますが、イギリスではよくある仕組みです。たとえば「○○のために私はフルマラソンがんばって走る!だから募金して!」みたいなかんじで、がんばることの対価に募金を募り、目標を達成できたらまとめて寄付する、というかんじ。

彼の歩行目標自体はすでに4/16で達成してしまったらしいのですが、まだまだ募金額は増えるばかり。4/19時点で£26,007,306、つまり35億円ほどの募金が集まったんです!

JustGivingというサイトで引き続き募金を募っていますので、興味あある方ぜひ。
https://www.justgiving.com/fundraising/tomswalkforthenhs

芸術業界も!無料ストリーミングで募金

家でやることがないな~という人たちに朗報なのが、最近活発になっているYouTube募金です。

Lady Gagaが主体となって開催された"One World: Together At Home"などは日本でもかなり話題ですよね!超セレブたちが家から音楽を届けるという取り組みで、その代わり募金を募っていました。

2020年4月に開設されたTHE SHOWS MUST GO ON!というYouTubeチャンネル。毎週金曜日、イギリス時間19時から無料でミュージカルをライブ配信しているのですが、その代わり善意の募金を募る、ということが目的です。それらの募金はActor's Benevolent Fundという基金団体に寄付されます。この団体は舞台が中止で生活ができない、自分自身が病気や歳で仕事ができないという人をサポートするものです。

この基金自体は1882年に立ち上がったのだとか。チャールズ皇太子パトロンになるなど、文化の国イギリスというかんじで、歴史も力の入れようも他国とは違う気がしました。
日本でも役者のみなさまが文化面でのサポートを!と声をあげていますよね。そういう人を助けるために、ショーをオンラインで見せるから募金をしてね、という理にかなったギブアンドテイクだなと思います。日本だと権利の問題とかややこしいのかな。

フリーで舞台がストリーミングされるチャネル一覧

上記のチャンネル以外にも、さまざまな団体が同じような取り組みをしています。ミュージカルだけでなく、オペラやバレーも!ロンドンで舞台を見ている気分になりながら、募金もできていい気分!ぜひ見てみてください。

※チャンネルにより募金される団体が異なる場合があります。詳細は各チャンネルの概要欄をご確認ください。

ちなみにみんな開始が19時なのは、普通の舞台の開演もだいたい19時だからだと思います。気分だけでもシアターに、という心意気なのでしょう!
タダでクオリティーの高いウェストエンドの舞台が見られるチャンス!プラス、ぜひみんなで困っている人を助けましょう。